日本に留学するとホームステイをして、日本人の家族と生活を共にする学生が多いが、学生とホームステイ先との関係がうまくいく(　A　)。生活スタイルや食生活の違いから、関係が(
B、)してしまい、途中でひとりで生活を始める学生も出てくる。よく(　C　)のは、ホースステイ先の母親が学生の生活に口を出しすぎるという話である。どんな友達と付き合っているかから、お風呂に入る時間まで(
D、)て、自分の親からもそんな扱いを受けたことのない学生は面食らってしまう。留学生を自分の家族と同じように心配するホームステイ先の母親と、一人前の大人として扱われないことに不満を感じる学生。この(　
E、)の原因には、お互いの国の家族関係に対する考え方の違いがあると言える。一般に欧米の家族観は、家族の間でもあまり干渉し合わず、個人の考えと独立性を重んじるの(　F )、日本や東洋の国々では家族どうしの相互依存度が高い。これはどちらがよくてどちらが悪いとは(　g　)言えないので、問題があった時にはなるべく話し合ってお互いに歩み寄ることにしなければならない。留学生が必要以上に我慢する必要もないし、日本の家庭側がことさら遠慮して留学生を特別扱いする必要もない。話し合いと歩み寄りの中から、お互いの文化を学ぶことができれば、それがホームステイ(　h　)一番の意義と言えるのではないだろうか。日本語が上手になったり、日本の生活習慣を知ったりするのは、もちろんホームステイの大きな目的だ。(　i　)、そういう表面的なものだけでなく、家族観の違いといったような、人間の価値観の本質に触れるような問題を考えるチャンスも、ホームステイは与えて(　j　)。
A、にかぎらない
B、にかぎる
C、とはかぎらない
D、とかぎる